日本糖尿病学会 「新しい糖尿病診断基準2010」より





科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン(日本糖尿病学会 南江堂)
日本糖尿病学会血糖コントロールの指標と評価より


検査項目 説明 
空腹時血糖  血液中の血糖(ブドウ糖)の濃度を示す値で、基準値は 110mg/dl未満です。
 126mg/dl以上で「糖尿病型」、110mg/dl以上126mg/dl未満は「境界型」と診断します。
HbA1c  過去1−3ヶ月の血糖値の平均値を表す血糖コントロールの指標です。
 赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、これがヘモグロビン全体の何%あるかを測定します。
 4.3〜5.8%を正常とし、6.5%以上で糖尿病型と診断します。 
75gOGTT
(75g経口ブドウ糖負荷試験)
 一定量(75g)のブドウ糖を溶かした炭酸水を飲み、一定時間経過後の血糖値を測定する方法です。
 2時間後の測定値が、140mg/dl未満を「正常型」、200mg/dl以上を「糖尿病型」、140mg/dl以上200mg/dl未満を「境界型」と診断します。

【OGTTの方法】
 1.朝絶食で来院していただき、空腹のまま採血をして血糖値を測定します。
 2.ブドウ糖75gの炭酸水を飲み、30分後、1時間後、2時間後にそれぞれ採血して血糖値を測定します。
1,5−AG
(1,5−アンヒドログルシトール)
 糖の代謝状況の急激な変化を示します。
 尿糖の排泄量が増えると血中濃度が低下するため、軽症糖尿病の過去数日間の血糖コントロールの指標として利用します。基準値は14.0μg/ml以上です。
HOMA-R  インスリン抵抗性の指標です。
   計算式:HOMA-R = IRI (空腹時インスリン値) × FBS (空腹時血糖値)  / 405
 1.6以下で正常、2.5以上でインスリン抵抗性があると診断します。

【インスリン抵抗性】
 血中のインスリン濃度に見合ったインスリン作用が得られない状態をいいます。つまり、インスリンは分泌されているのに、効き目が悪く血糖が下がらないという状態です。肥満(特に内臓脂肪型)や高血圧、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症でリスクが増大します。




検査項目 説明 
尿中マイクロアルブミン  早期腎症の発症を診断する指標です。
 糖尿病の 3大合併症である糖尿病性腎症は、初期の段階では尿の中に微量のタンパク質しか出ないため通常の尿検査では判別できませんが、マイクロアルブミン検査では微量のたんぱく質を判別できるため、早期の糖尿病性腎症の発見が可能です。
尿蛋白  糖尿病性腎症が進展すると、尿蛋白が出現します。腎症初期では蛋白尿は見られないためより分子量の小さい尿マイクロアルブミン(詳しくはこちら)で評価しますが、障害が進展し腎糸球体の濾過能力が低下すると、再吸収されるはずの蛋白質が尿中に漏れ出てきます。尿蛋白の量は、腎症の病期を診断する指標のひとつとなります。
血清クレアチニン/
クレアチニン・クリアランス
 腎機能を調べる検査です。クレアチニンは血液中に含まれるたんぱく質由来の老廃物で、腎臓でろ過され、尿中に排泄されます。腎機能が低下すると、血液中にクレアチニンが溜まってしまうため、数値が上昇します。
 クレアチニン・クリアランスでは、血清中と尿中のクレアチニンの量を測定して比較することで、腎臓の糸球体が老廃物などを取り除く力がどれくらいあるかを測定することができます。
眼底撮影  糖尿病網膜症の診断に用います。瞳孔から眼底の状態を撮影し、網膜や視神経、血管の状態、出血などを評価します。糖尿病網膜症は初期には自覚症状がほとんどないため、早期発見には眼底検査が欠かせません。
頸動脈エコー検査
(動脈硬化の進展評価)
 超音波(エコー、ドップラー)を使い、視覚的に動脈硬化の診断ができる検査です。
 高血糖の状態が長く続くと、細い血管の病変だけでなく、大血管にも動脈硬化という形で影響が現れます。自覚症状に乏しいため、エコー検査での早期発見、管理が重要です。(頸動脈エコー健診のページはこちら)
 CAV  動脈硬化の診断に役立ちます。あお向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈波を5分程度測定し、動脈の硬さ詰り血管年齢などを調べることができます。
心電図/負荷心電図/心エコー/冠動脈CT/心筋シンチグラム/心臓カテーテル検査   糖尿病でリスクの増大する冠動脈疾患(心筋梗塞など)を調べます。冠動脈の狭窄や閉塞により、心筋梗塞や狭心症を発症します。
 糖尿病患者さんの急性心筋梗塞ははっきりした症状がないことが多く、発症時にはすでに多数の病変を有することもあるため、定期的にフォローアップを受ける必要があります。


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