千里中央駅前クリニックtop > 知って得する生活習慣病の話 top > 骨粗しょう症の検査と治療






骨粗しょう症の検査と治療


 ① 骨粗しょう症って?

 骨粗しょう症は、骨の密度が下がりスカスカになってしまう病気のことで、進行すると、とても骨折しやすくなってしまいます。
 特に、大腿骨や股関節の骨折は高齢者の寝たきりにつながり、生活の質(QOL)が大きく低下することになります。  

                     
 
     厚生労働省「国民栄養基礎調査」より

 骨粗しょう症は、加齢や、偏った食生活、運動不足などにより引き起こされます。
 特にホルモンバランスの崩れやすい更年期以降の女性は注意が必要で、高齢女性を中心に患者さんは増加傾向といわれています。


          



 ② 骨粗しょう症の検査

 骨量は、現在、主に2つの方法で測定されています。いずれも、痛みはなく短時間で測定が可能です。

  ・超音波法
 主に、かかとの骨で測定します。かかとに超音波をあて、骨中をどれくらいのスピードで超音波が通るかを調べます。
 X線を使用しないので、妊娠中の女性や子供でも安心して検査を受けることができます。


 DEXA法
 最も誤差が少なく精度が高い骨量測定方法です。主に腰椎、大腿骨などで測定します。また、短時間での測定が可能ですので、
 X線の被ばく量も少なく痛みもありません。特に、高齢の方や、骨折の既往がある方、関節リウマチの患者さん、
 ステロイド剤を内服している患者さんなど、骨粗しょう症のリスクが高い方は、精度の高いDEXA法での測定が望ましいとされて
 います。



 *検査値の見方*

 若い人の平均骨量(%YAM)を100%とした場合と比較して評価します。
 %YAM 80%未満70%以上は骨量低下、%YAM 70%未満は骨粗しょう症と診断されます。骨粗しょう症と診断された場合、
 お薬の内服などの治療が検討されます。また、骨量低下が顕著な場合は、注射薬や点滴による治療が選択されることもあります。
 (下記「骨粗しょう症の治療法」参照)

 *当院では、20145月からの整形外科外来 開始に伴い、DEXA法での測定が可能な米国ホロジック社「Discovery」を
 導入しました。
 
      
  
    健康保険を使用した場合、検査費用の自己負担分は、約1,500円となります(3割負担の場合)。



 ③ 骨粗しょう症の治療方法

 骨粗しょう症のお薬には、いろいろな種類のものがあります。骨は、破壊(骨吸収)と形成を常に繰り返しており、そのバランスを
 改善するお薬が主体となります。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。

 <骨の吸収(破壊)を抑えるお薬>

 ・ビスフォスフォネート剤  (製剤名:リカルボン、ボナロン、フォサマック、アクトネルなど)
 骨が溶け出すのを抑制することにより、骨生成を促し、骨密度を増やす作用があります。
 現在は、4週に1回の内服でよいものが主流になっています。お薬は、コップ1杯の多めの水で服用し、内服後30分は横に
 ならない、水以外のものを飲んだり食べたりしないなど、服用の仕方には注意が必要です。
 また、病院で受ける点滴薬もあります。

 ・生物学的製剤(ヒト型抗RANKLモノクローナル抗体製剤) (製剤名:プラリア)
 骨を溶かす細胞(破骨細胞)を減らすことで骨量を増やします。6か月に1回、医療機関で注射をします。
 低カルシウム血症に注意が必要で、必要に応じてカルシウム剤の内服を併用します。

 ・女性ホルモン類似薬 (エビスタなど)
 閉経後、女性ホルモン(エストロゲン)の減少に伴う骨粗しょう症治療に有効なお薬です。


 <骨の形成を助けるお薬> 

 ・活性型ビタミンD (製剤名:アルファロール、ワンアルファなど)
 食事で摂取したカルシウムの腸での吸収を助けてくれるお薬です。

 ・ビタミンK2 (製剤名:グラケー)
 骨形成の促進作用をもつビタミンKのお薬です。心臓病でワーファリンを服用中の方は服用できません。

 ・カルシウム製剤 (製剤名:アスパラCA錠など)
 食事から十分にカルシウムが取れない場合に内服します。

 ・副甲状腺ホルモン製剤(PTH) (製剤名:フォルテオ、テリボンなど)
 骨を作る細胞(骨芽細胞)の働きを高めるお薬です。1日1回、自己注射での治療が可能です。




 ④ 骨を強くする生活習慣

 バランスの取れた食生活や適度な運動が基本になりますが、骨粗しょう症が気になる方は、特に骨を強くする成分を意識的に
 とるようにしましょう。

 ・大豆イソフラボン
 イソフラボンの女性ホルモン様作用により、骨代謝の調整が期待できます。大豆イソフラボンを配合した、骨の健康が気になる方用
 の特定保健用食品も販売されています。食品からとる場合は、納豆、大豆煮、豆腐、豆乳など、大豆製品を意識的にとるように
 しましょう。特に、納豆は、イソフラボンだけでなくビタミンK(下記参照)も含まれているため、骨の健康が気になる方には強い
 味方となります。1日1パックを目安に取り入れるようにしましょう。

 ・ビタミンK
 
骨形成マーカーを活性化することで、骨の形成を助ける働きがあるビタミンです。納豆や海藻類、緑葉野菜、チーズなどに多く
 含まれており、特に納豆を多く食べる地方では、あまり食べない地域と比べて骨折が少ないことが知られています。

 ・カルシウム
 骨の原料となるミネラルです。日本人は全般的にカルシウムの摂取量が不足しており、骨量低下が気になる方は注意が必要です。
 乳製品、小魚、大豆製品、緑葉野菜などに多く含まれています。
 *乳製品はとりすぎると、血中コレステロールが上がりやすくなることがあります。摂取する場合は、低脂肪・無脂肪のものが
 お奨めです。

 ・ビタミンD
 食事から摂取したカルシウムの、腸での吸収を助ける働きがあります。いくらカルシウムを摂取しても、ビタミンDが不足していると
 うまく利用されずに排泄されることになってしまいます。ビタミンDは、日光が皮膚にあたることで体内で形成されますので、適度な
 日光浴をしながらの運動や、また、サケなどの魚介類などビタミンDを多く含む食品を意識的にとるようにしましょう。

 ・適度な運動
 運動不足は骨量低下を招きます。ウォーキングやエアロビクスなどで骨に刺激を与えることで、骨の形成が促進されます。
 日常生活の中に、階段の上り下りや散歩などを意識的に取り入れ、運動不足の解消に努めましょう。




 ★骨粗しょう症が気になる方 >> 筋力低下はありませんか? ロコモティブシンドロームをチェック!


  *資料提供:東洋メディック株式会社




  



千里中央駅前クリニック
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンター3F TEL.06-6318-5745 FAX.06-6318-5746


Copyright(c)Senrichuo Ekimae Clinic. All Right Reserved.